こころもまるく、春のミモザ遊び

最終更新: 2019年3月27日

一昔前まで、

ドライフラワーでしか知らなかった、

お花屋さんにしかないと思っていた、

そんなミモザに、今年はもう一歩、近づいてみたくなりました。



知ってましたか?

木に咲いているときミモザは本当に、手を目一杯ひろげたみたいに、

太陽が咲いたみたいに、大きく大きく、まるくまるく、咲くんです。

(摘みとると、途端に、するすると小さくなってしまうのですが...)




*ちなみに、本来「ミモザ」とは、ピンクの花を咲かせるオジギソウ(Mimosa pudica、ネムノキ)の学名のことを指します。わたしたちのいう「ミモザ」には、アカシア (Acacia ~) という学名がついています。なぜ「ミモザ」と呼ばれるようになったかというと、オジギソウと ”ミモザ” の葉っぱが似ているため。

”ミモザ” (アカシアの方) がミモザアカシアと呼ばれるようになり、いつのまにやらアカシアがとれて、気づいたらミモザになっていた...とか。

ちなみに、日本に多くあるのはギンヨウアカシア (Acacia baileyana)で、マメ科ネムノキ亜科の常緑高木です。


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とある小春日和に、ミモザ遊びをしました。

  • ミモザ・ドロップ (ミモザの砂糖漬け)

  • ミモザ色シュガー

  • ミモザ&リンデンフラワーのリモンチェッロ

  • ミモザのティンクチャー

  • ミモザ染め

  • ミモザ氷


白いお皿から、反時計回りに、ミモザドロップ、ミモザシュガー、ミモザのティンクチャー。

ミモザ・ドロップ (ミモザの砂糖漬け)


スミレの砂糖漬けは有名ですが、ミモザも実は同じように砂糖漬けにして楽しみました。

モサモサしないの?と思われるかもしれませんが、シャリシャリの砂糖にまぶされるので、大丈夫。

ふくふくしい春の黄色、まるまるとしたフォルム。

思わず心も弾みませんか?



作り方

  1. 摘みたてホワホワのミモザの花だけを、ひとつひとつ切り取ります。

  2. さっとゆでてアク抜きし、水分をやさしく拭き取ったら、濃いめのシュガーペーストにまぶします。(日本によくあるミモザ(銀葉アカシア)にはほとんど味はないので、少しここで香りをつけるといいのかなと思います。今回は少量の水、グラニュー糖に、アマレットを加えてみました。メープルシロップやはちみつでもきっと大丈夫!すみれの砂糖漬けを作るときみたいに、卵白でコーティングしてもOK)

  3. さて、大変なのは、ここから。まぶしたミモザを、細いお箸などで、丁寧にひとつひとつほぐし、お砂糖にまぶし、ぽとりぽとりと乾かしていきます。

  4. しっかり乾いたら、完成です。

*食用については最後に追記ありますので読んでくださいね

直射日光を避けながらしっかりと乾かしたら、乾燥剤と一緒に、日光を避け保存してくださいね。


こちらのミモザ・ドロップと野の花を添えて、ミモザのシフォンケーキをつくってみました!^^



ミモザ色のシュガー


実はこちら、ミモザの砂糖漬けの副産物。

ミモザって、とっても綺麗な黄色が出るんです。

湯がいた時や、ティンクチャーにした時など、びっくりするほど綺麗な黄色が。

たっぷりと纏った、花粉によるところが大きいのでしょう。


砂糖玉を作った時、まぶしたあとに残ったお砂糖も、同じように綺麗なミモザ色。

これは勿体無い、と、こちらも乾燥とほぐしを繰り返し、最後はドライのミモザの花を混ぜ込み、綺麗なミモザ色のシュガーにしました。


普段、白砂糖は使わないのですが、こういう色を出したい時には有り難く使わせていただいています。

植物の色が見事に移しかえされると、嬉しくて、思わず飛び跳ねたくなるくらい、ウキウキします!


ミモザ&リンデンフラワーのリモンチェッロ


ちょうど同じころ、友人から、自宅の山で採れたという立派な無農薬レモンを(ありがたいことに、またまた!)いただきました。

そこで、二年前に漬け込んでおいた自家製のリンデン・リモンチェッロ( スピリタスにオーガニックリンデンフラワーと無農薬レモンのピールを漬け込んだもの) に、フレッシュなレモンピールをさらに加え、一緒に少しだけミモザを加えてみました。

みんな、春色で... とびっきり可愛い。

ふふっと、思わず、瓶を横から眺めたり、上から眺めたり...。


ミモザのティンクチャー



オーストラリア原産のため、日本の植物としてはあまり馴染みのないミモザですが、調べてみると諸外国では昔からミモザの樹皮、葉、花のエキスが傷や火傷の治療などに用いられてきたようです。葉っぱのお茶を歯痛止めにしたり、タンニン豊富な皮を止血に用いたり、煎じて飲用し咳止めにしたり。(参考)

特に樹皮の薬効が高いようなので、今回は皮とまではいきませんが、枝・葉・花のすべてをウォッカに漬け込んでみました。これを使って、色々実験してみます。


儚くも、底抜けの明るさを感じるこの木の、この花が、瓶の中に収まっているだけでもとても愛おしく、特別な気持ちになります。



ちなみに、マニアックではありますが、ミモザには精油もあります。香りを持つ、フサアカシア (Acacia dealbata)の花と枝から得られ、リラックス効果のあるパウダリーな香りを持ちます。皮膚に対しては収斂作用や消炎作用、皮脂バランスの調整作用、抗菌作用などが期待されますが、刺激が強いので、使用には十分な注意と知識が必要。皮膚使用は避け、うっすら香りを楽しむだけでもいいかもしれません。




ミモザ染め


ミモザからあまりに綺麗な黄色が溶けでてくるので、きっとこれは素敵な草木染めができるはず・・・、と思ったら、大当たり!

ビワの葉染めのときのような、ふわり儚いピンクに染まり上がりました。

写真は、正絹を無媒染で。

なお、ミモザの種のさやは綺麗なグリーンが出るとか。

種自体も食用等に供されるようなので、いつかは種にもチャレンジしたいと思います。


ちょっと煮詰めて、まだ暖かいうちに、布を漬け込みます


そして、この色。薄い珊瑚色。

ミモザ氷


せっかくのミモザ、最後のひとつの花まで、無駄にせず大事に使いたいもの。

籠のはじに、少し残った居残りミモザがいましたか? そうしたら、ぜひ、迷わず製氷機へ。

手間いらずで、とってもかわいいミモザ氷の出来上がり!


左から、ハマダイコンの花、ガマズミの実、ミモザ。



いかがでしたでしょうか?

ひとつでも、あなたの心のワクワクスイッチを押せるものがあったら、嬉しいです。

ミモザについて、私も今回初めて知ったことがたくさんでした。


みなさんがどんな風にミモザと触れ合っているのか、ぜひ教えてくださいね。


with love&care,

- suu - | 薬草ハーバリスト

Miho


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ミモザの食用について


*ミモザの食用レシピ、ネットや本でもたくさん出てきますね。ただ意外にも、ミモザの食用に関する成分データは、少なくとも国内のウェブサイトでは見つけることはできませんでした。

論文検索にもほとんど引っかかってこなかったので、オーストラリア( ミモザの原産国であり、ミモザが国花でもある)や、アメリカのウェブサイトを中心に調べてみました。


今回調べた限り...

- いわゆる"ミモザ"に毒性情報や中毒事例は見当たらない (国内外ともに)

- 古くから、民間療法的に皮を中心に花や葉も飲用エキスとしても用いられているよう

- 海外ではフサアカシア(Acacia dealbata)やピクナンサアカシア(Acacia pycnantha)が多く、日本にはこれに似た銀葉アカシア(Acacia baileyana)がメジャー。前者二つは食用にされてきた


以上から、今回は私は花を食用と判断しました。


ただ、ミモザにもたくさんの種類があります。みなさんの周りのミモザは何ミモザでしょう?

ご自身でも色々と調べながら、楽しく賢く少しずつ、自己責任でお試しくださいね!

(そう、こういうリサーチも必要。でもだからこそ楽しい、と思います!)

追加情報などあれば、ぜひ教えてくださいませ^^


参考:

https://pfaf.org/user/Plant.aspx?LatinName=Acacia+dealbata

https://practicalplants.org/wiki/Acacia_dealbata

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月に愛された薬草、蓬〈よもぎ〉香る、お茶のブランドです。

 

九州の野山に自生する、よもぎの柔らかな緑葉をひとつひとつ手摘みし、ブレンド。

お茶の素材は一つ残らずすべて、認定オーガニック、野に自生する天然のもの、あるいは栽培期間中農薬不使用の厳選した素材のみ。
それぞれの植物たちが、もっとも美しい表情を見せてくれるよう、一つ一つ独自の方法で乾燥、裁断、熟成、焙煎作業をほどこしています。


すべてのお茶は、ノンカフェイン。

採取から箱詰めまで、すべて手しごとだけで、丁寧に丁寧に。

海と山に恵まれた、美しい糸島から、ちょっと特別なお茶をお届けします。

 

これは、野草茶への誇りと敬愛を込めた、再定義。

今までの野草茶のイメージが変わるような、心ほどける不思議な一杯へ、ようこそ。

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